動悸の原因は睡眠不足?症状の特徴と仕組み、すぐできる対処法

激しい運動をしていないのに心臓がドクドクする、脈が早かったり飛んだりするなど、動悸の症状が気になることはありませんか?

もしかすると、その動悸は寝不足が原因かもしれません。症状が重くなると、息切れ、吐き気、めまい、頭痛などが起こり、心身のバランスを崩しかねないので注意が必要です。

この記事では、動悸で悩んでいる方に、睡眠不足が原因となる仕組みと対処法をご紹介します。

 

睡眠不足と動悸にまつわる基礎知識

ここでは基礎知識として、動悸の特徴や主な原因を紹介します。

そもそも動悸とは?

睡眠不足 動悸1

動悸とは、心臓の拍動が通常時よりも早く感じたり、強く感じたりする症状を指します。全身に十分な血液を送り出すために、心臓が拍動数を増やすことによって起こります。

例えば、呼吸が早くなりすぎると酸素が足りなくなり、心臓は拍動数を増やすことによってその不足を補おうとするため、息切れも同時に起こりやすくなります。

激しい運動の後に起きる動悸は通常起きる体の反応ですが、軽い運動や安静時でも動悸を感じる場合は、何らかの体の不調が原因と考えられます。

軽い運動や安静時の動悸の主な原因

睡眠不足 動悸2

激しい運動をしていないのに動悸が起きる場合は、バセドウ病などの疾患をはじめ、心臓の機能の低下や不安、ストレスなど精神的な原因、睡眠不足や疲労が考えられます。

また、女性の場合は、貧血や妊娠、更年期障害などホルモンバランスの乱れから生じる場合もあります。

動悸や不整脈が気になる場合は、心筋梗塞など命に関わる病気の前触れということもあるので、まずは病院で検査してもらいましょう。

その際は内科、循環器科、呼吸器科を受診するのが良いです。もしも動悸のほかに強い不安感やストレスがあったり、鬱状態が続いたりする場合は、心療内科で相談してみてください。

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睡眠不足で起きる動悸の特徴と仕組み

動悸が起こる原因はさまざまですが、ここでは睡眠不足との関係について解説します。

睡眠不足で起きる動悸の特徴

睡眠不足による動悸は、安静時で脈のリズムが「トットットットットットットットットットッ」と一定のまま速くなる、「洞性頻脈」と呼ばれる状態になります。

安静時の洞性頻脈は睡眠不足のほか、ストレスなど過度の精神的緊張の場合も起こります。

もしも脈のリズムが一定でない場合は、別の原因である可能性が高いため、病院で診察や治療が必要です。

睡眠不足で動悸が起きる仕組み

睡眠不足の状態が続くと自律神経が乱れやすくなり、心拍数や血圧を調整する働きが乱れることで動悸が起こりやすくなります。

自律神経を構成する交感神経と副交感神経は、主に内臓や血管など自分の意思でコントロールが難しい働きを制御しているため、バランスが崩れると影響が出るのです。

また、自律神経の乱れはほかにも心身の不調をきたしやすく、息切れや吐き気、めまい、頭痛、肩こりも引き起こすことがあります。

特に、心臓病がある人は交感神経が優位になりやすい傾向にあり、睡眠不足で自律神経がより乱れやすいので注意が必要です。

心臓病を患っていなくても、肥満や高血圧気味の方も心臓に負荷がかかりやすいので、同じく注意が必要です。放置しておくと、血管が詰まって動脈硬化になりやすいため、日常的に運動をして筋肉を付けたり、食生活に気を付けたりするなど、健康的な生活習慣を意識してみましょう。

動脈硬化が進むと、動悸だけでなく突然心不全や心筋梗塞、脳梗塞を発症して倒れる危険をはらんでいるので、自分の身体のためにも適正な体形を維持することが大切です。

睡眠不足による動悸の対処法

もし、動悸の原因がうつ病や睡眠障害などの病気ではなく、自律神経の乱れによる軽微な症状の場合や、単に睡眠不足だけに起因している場合は、睡眠の質を上げるだけで改善する可能性があります。

ここでは、その対処法について具体的に紹介します。

漢方薬を服用する

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自律神経の乱れやストレスが関与する軽微な動悸の場合は、漢方薬を服用することで症状を軽減できるケースがあります。

睡眠不足による動悸は自律神経の乱れが原因となっているため、一人ひとりの病態に応じて生薬や方剤が選ばれます。

動悸に伴う症候で用いられる主な漢方薬は、いらだちや高血圧傾向の方には黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

気うつ感や不安感のある方、不眠で悩む方には柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)。皮膚の乾燥、疲労や倦怠感のある方には炙甘草湯(シャカンゾウトウ)

心身の疲れや顔色不良の方には帰脾湯(キヒトウ)。冷え性やめまい、むくみがある方には当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)。顕著な冷えや下痢の方には真武湯(シンブトウ)があります。

睡眠時に副交感神経を優位に保つようにし、睡眠の質を上げる

就寝前に交感神経が優位になると脳が活性化し、眠れなくなるため、リラックス状態を作り、副交感神経が優位なるための行動を意識すると良いです。

そうすることで眠りにつきやすく、睡眠の質が向上するため、睡眠不足の解消につながり、動悸の改善も期待できます。

具体的な対処法としては、まず朝目覚めたらカーテンを開けて外の光を浴びるようにしましょう。日光を浴びると、14~16時間後に副交感神経を優位にするメラトニンを多く分泌できるため、入眠しやすくなります。

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また、この習慣により体内時計をリセットでき、適切な就寝時刻に眠りやすくなるようになるため、規則正しい生活リズムを身に付けることができます。

日中に全く運動をしない人は、自律神経のバランスが乱れやすくなるため、睡眠リズムが狂って悪循環に陥りやすいです。そのため、適度に運動して交感神経を刺激しておくことが大切です。動くことで、運動不足による動悸や息切れの予防につながり、睡眠の質も上がりやすくなります。

就寝前に激しい運動をすると交感神経が刺激されて睡眠に逆効果になるため、ストレッチなど軽い適度な運動をするようにしましょう。

また、就寝2時間前にぬるめのお湯(およそ38~40℃)で入浴することも効果的です。入浴すると深部体温を上げることができ、その後リラックスして過ごすことで深部体温が徐々に下がり、副交感神経優位になるため、入眠しやすくなります。

就寝時にリラックスしやすい環境を作ることも重要です。室温や照明を眠りにつきやすいよう最適化する、アロマを焚く、ヒーリングミュージックをかける、ブルーライトを発するスマートフォンを見ないなど、落ち着ける空間に整えましょう。

それと睡眠中にトイレで目が覚めないように、就寝前のアルコールやカフェインの摂取も控えたほうがいいです。

睡眠不足による動悸を改善するには、生活習慣の見直しから

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動機の原因はさまざまですが、ご自身で睡眠不足の意識があるなら、それが原因になっている可能性があります。

その際の根本的な解消法は睡眠の質を上げることなので、ストレスを溜めない、適度な運動をするなど生活習慣の改善を意識するとともに、寝室の睡眠環境も見直す必要があります。

ただ、寝不足の原因が病気となっているケースもあるので注意が必要です。例えば、うつ病患者のほとんどの人は睡眠障害があり、十分な休養がとれません。

また、ある日突然胸がドキドキして息苦しくなった、手足がしびれて立っていられなくなったというケースだと、パニック障害も考えられます。

慢性的な眠気があり、仕事に支障をきたしそうな場合や、動悸による胸の痛みが気になるなどの異常を感じたら、放置せず早めに専門の病院を受診しましょう。

不眠の症状に応じて、睡眠薬などの薬を使う薬物療法や、薬を使わない非薬物療法など適切な処置を受けられます。

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