女性がいびきをかく原因は?自分でできる対策と具体的な治療方法

女性がいびきをかく原因は?自分でできる対策と具体的な治療方法

いびきで悩んでいる女性のみなさん。

いびきは睡眠中にかくので本人は気付いておらず、周りに言われたのをきっかけに知る人が多いです。

これが女友達や同性の家族ならまだしも、彼氏や旦那さんなどパートナーに指摘されると恥ずかしいものです。

なかには気付いていても、女性には言いにくい話題なので黙っているケースもあるかもしれません。

この記事では女性のいびきの原因や対策、治療方法についてご紹介していきます。

  • 実際に周りの人からいびきを指摘された
  • 自分はいびきをかいているかもしれないけど、恥ずかしくて誰にも聞けない
  • 自分でいびきをかいているのが分かっている

このような人は、ぜひ参考にしてください。

そもそも「いびき」とは?

そもそも、いびきとは何なのでしょうか。

対策を行う前に、まずはいびきについて知ることが大切です。

いびきの基礎知識

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いびきとは、睡眠時に上気道(気道の上のほう、鼻〜喉頭まで)が狭くなり、呼吸時に空気が通ると粘膜が振動して発生する振動音のことです。

いびきをかきやすい割合には男女差があり、一般的に女性よりも男性のほうがその割合が高いと言われています。

その理由は、女性ホルモンの1つである「プロゲステロン」には上気道を拡げる作用があり、女性ホルモンの少ない男性のほうが、上気道が狭くなりがちだからです。

大丈夫ないびきと注意するいびき

いびきと一口に言っても、心配ないものと注意すべきものがあります。

たとえば風邪を引いて鼻づまりや扁桃腺の腫れがあるとき、疲れているとき、お酒を飲んだときなど、一時的で原因がはっきりしているものであれば、特に心配はいりません。

しかし、慢性的ないびきには注意が必要です。いびきをかいていると眠りが浅くなり、睡眠障害を起こすため、長時間寝ていても実際は睡眠不足の状態となります。そうなると日中眠気を感じ、仕事でのミスや交通事故など日常生活に悪影響を及ぼすことも。

いびきをかいている人は、高血圧・糖尿病・うつ病のリスクも高まります。陰に病気が隠れているかもしれないので、毎日いびきをかいている人は一度病院で相談してみるとよいでしょう。

また、脳卒中で意識障害を起こしたことにより舌の付け根が落ち込んで気道を狭め、大きないびきをかくことがあります。普段いびきをかかない人が大いびきをかいているのは突然死のサインで、非常に危険な状態なので、このケースでは迷わず救急車を呼びましょう。

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女性がいびきをかく主な原因

では、男性よりも割合が少ないといわれる、女性がいびきをかく原因としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。

実は、いびきの要因は大きく2つに分けられ、「身体的な特徴に起因するもの」「毎日の生活習慣が影響しているもの」があります。

身体の特徴に関係するもの

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一般的にあごが小さい人は気道が狭くなりやすく、いびきをかきやすい傾向にあります。特にあごが引っ込んでいる「アデノイド顔貌(がんぼう)」の人は要注意!

アデノイドとは鼻と喉の境目あたりにあるリンパ組織で、「咽頭扁桃(いんとうへんとう)」とも呼ばれます。このアデノイドが肥大すると鼻呼吸がしづらくなり、自然と口呼吸になりがち。口呼吸をすると軟口蓋が激しく振動するため、いびきをかきやすいのです。

  • あごが小さい
  • あごが引っ込んでいる
  • 太っていないのに二重あご
  • 口がいつも開いている
  • 唇が突き出ている
  • 出っ歯

このようなアデノイド顔貌の特徴がある人はいびきをかいている可能性が高いので、周りの人に確かめてもらうことをおすすめします。

先天的に鼻腔が狭く鼻呼吸がしづらい場合や副鼻腔炎で鼻づまりがある場合も、口呼吸になりがちなことからいびきをかきやすいです。

扁桃腺や軟口蓋と呼ばれる「口蓋垂(※のどちんこ)とその周辺組織」が大きいといった口腔の問題がある場合や、肥満で喉の周りに脂肪が多くて上下左右から気道を圧迫している場合は、そもそも気道が狭いのでいびきをかきやすくなります。舌が大きい人も重みで睡眠中に沈下しやすく、気道を狭めがちです。

また、加齢による舌の筋力低下が原因で睡眠中に舌の付け根が落ち込みやすくなり、いびきをかくケースも見られます。

女性の場合、更年期以降、特に閉経後は上気道を拡げる女性ホルモン「プロゲステロン」が減少するため、若いときよりもいびきをかきやすくなります。

日常生活に関係するもの

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普段の生活習慣がいびきを引き起こすこともあります。

いびきの原因は気道が狭くなることですが、なんらかのきっかけで喉周辺の筋肉がゆるむことにより、軟口蓋や舌の付け根が沈下して気道を狭めてしまうのです。

その原因としてまず挙げられるのが、お酒の飲み過ぎです。アルコールには筋弛緩作用があるので喉周辺の筋肉がゆるむほか、粘膜がむくむので気道が狭くなるのです。みなさんも酔い潰れて寝ている人が、大いびきをかいているのを見たことがあるのではないでしょうか。

睡眠時の姿勢も大きく影響します。睡眠中は筋肉がゆるむので、仰向けで寝ると軟口蓋や舌の付け根が気道に落ち込んで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなるのです。

また、睡眠導入剤を服用している場合も、アルコール同様筋肉を弛緩させる作用があるため、軟口蓋や舌の付け根が落ち込んでしまいます。

肉体疲労やストレスも見逃せません。疲れていると筋肉がゆるんで気道が狭くなるだけでなく、無意識に多くの酸素を体内に取り入れて疲労回復しようとするため口呼吸になりがちで、それがいびきにつながるのです。

自分では気付いていなくても体は正直なので、最近仕事が忙しい人や生活環境に変化があった人は、もしかしたら疲れやストレスがいびきの原因になっているかもしれません。

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自分でできるいびき対策

生まれ持った骨格や体の構造は変えることができませんが、生活習慣を見直すことでいびきの原因を減らすことは可能です。

ここでは、特に効果的ないびきの対処法を2つご紹介します。

寝方を変える

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睡眠中の姿勢や呼吸の仕方を変えることで、いびきをかきにくくなることが期待できます。

【姿勢は横向き】
仰向けで寝ると、重力の関係で舌の付け根が落ち込み、気道が狭くなりやすいです。枕にタオルを重ねて傾斜をつける、あるいは背中側に毛布やクッション、抱き枕を置いて体が横向きになるように支えてあげましょう。

左右どちらを下にするか、どんな寝具で姿勢をサポートするかでもいびきの発生や熟睡度が変わってくるので、まずはいろいろ試してみるといいでしょう。

朝起きたときに身体のどこかに痛みがあるようなら、その寝姿勢は合っていないので、自分に合う寝方を探しましょう。

【呼吸は鼻呼吸】
口呼吸をしていると軟口蓋が激しく振動し、いびきをかきやすいです。普段から鼻呼吸をするよう意識して習慣づけていきましょう。

どうしても寝ているときに口が閉じないという人は、鼻腔を拡張するテープで鼻呼吸を促進してあげるとよいでしょう。骨格の関係上口が開いてしまう人は、口をふさぐテープやマウスピースも有効なので、試してみてください。

ダイエットをする

肥満が原因で気道が狭くなっていびきをかいている人には、ダイエットがおすすめです。

ここで言う肥満とは、体重が「身長マイナス100」以上であるケースで、たとえば身長160cmであれば60kg以上の人を指します。

ダイエットには適度な運動、バランスの良い食事など、毎日の生活習慣を整えることが必要です。疲れやストレスもダイエットの大敵なので、早寝・早起きや決まった時間に食事をとるなど、規則正しい生活も心がけるといいです。

また、過剰な飲酒も控えましょう。特に寝酒は厳禁! 体型のコントロールだけでなく、身体がゆるみすぎていびきをかくのを防ぐために大切なことです。

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いびきを治療する方法

自分で対策してもどうしてもいびきが解消できない、という人には病院での治療という選択肢もあります。

いろいろ試したけどいびきが止まない人は、ぜひ病院で医師に相談してみましょう。

受診する診療科

気道が狭くなっている、扁桃腺が腫れているなど喉やその周辺に問題がある場合は、耳鼻咽喉科に相談しましょう。

「いびき外来」という看板を掲げているクリニックはあまり多くないので、予約時に「いびきの診察はしてもらえますか?」と聞いてみるといいでしょう。

肥満が原因の場合や寝起きに頭痛や疲労感などの症状がある場合は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が疑われるので、呼吸器科や循環器科、睡眠外来に行くことをおすすめします。

加齢とともにいびきが増えてきた女性はホルモンバランスの問題が考えられるので、婦人科への相談がおすすめです。

どの診療科でも受診前には、次のような自分の体調やいびきについてのメモを書いて持っていくと、スムーズに受診できます。

  • 持病や体調で気になることはあるか(特に婦人科系)
  • どんなときにかくか、慢性的なものか
  • 寝姿勢や使っている寝具

具体的な治療方法

実際に病院で治療をする場合、主に4つの方法を利用します。

まず1つ目は歯科でマウスピースを作ってもらい、睡眠時に装着して様子を見る方法です。

マウスピースを着けると下あごを上あごよりも前に出した状態で固定できるので、上気道を広く保ち、いびきを防ぐことができます。メスを入れたり、投薬をしたりするわけではないので、妊婦さんや妊娠希望の女性、ほかの病気を治療中のために副作用のない方法を選びたい人におすすめです。

次に喉の形状が原因の場合、外科手術という選択肢もあります。メスやレーザーで軟口蓋や口蓋垂を切除する手術もありますが、出血や痛み、縫合が必要など、リスクが大きいです。最新のものでは、軟口蓋や口蓋垂をレーザー照射して引き締めるという術式もあります。

3つ目としては、女性ホルモンの低下により気道が開きにくく、いびきをかいている場合は、女性ホルモンを整える薬を服用することにより改善を目指すことも可能です。

最後に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症している場合は、「CPAP療法(※)」という治療法が受けられます。

※CPAP療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法のことで、英語の「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字を取ってCPAP(シーパップ)療法と呼ばれる。

これは欧米や日本国内で最も普及しているSASの治療法で、寝ている間無呼吸になるのを防ぐために鼻に専用のマスクを着け、CPAP装置から空気を送り続けながら寝ます。それにより喉の粘膜を押し広げるので、CPAP療法を受けた患者は治療中だけでなく、翌日からいびきをかかなくなる人が多いです。

女性のいびきの原因はさまざま。自己対策を行い、それでも解決しない場合は医師に相談を

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女性がいびきをかく原因は、あごや鼻腔の形など身体的なもの、寝姿勢や生活習慣が影響しているものなど多岐にわたります。

また、いびきの陰に何らかの疾患が隠れている可能性もあります。

自分ですぐにできるいびき対策としては、寝姿勢や呼吸法、ダイエットなど、生活習慣の見直しです。

ダイエットなど生活習慣の改善は、1日や2日で変化が表れるものではないので、長い目で見る必要がありますが、ぜひ根気よく頑張っていきましょう。

それでも改善しない場合は、医療機関で治療の相談をしてみることをおすすめします。

健康はもちろん重要ですが、寝ている間のいびきをパートナーや友人らに聞かれることにストレスに感じている人もいるでしょう。

女性であれば、男性にいびきを聞かれるのはすごく恥ずかしいことだと思います。

この記事が、そういった不安や悩みを解消するきっかけになれば幸いです。

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睡眠学会理事の先生も、マシュマロの上で眠るような体験ができ、質の高い睡眠が叶えられるとLIMNEのマットレスを絶賛。


星子尚美先生

【監修者】星子尚美
東京女子医科大学医学部、熊本大学医学部大学院卒業。星子クリニック院長。
全人的医療を目指した自由診療のみのクリニックを開業。がん、生活習慣病などの難病に苦しむ患者の治療と予防医学を行っている。
放射線科専門医、日本臨床抗老化医学会認定医、高濃度ビタミン点滴およびキレーション療法専門医、メディカルアロマ専門医などの幅広い資格を取得。
東久邇宮国際文化褒賞授与(予防医学に貢献したなど)。
著書に『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』『腸のことだけ考える』など。



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